ケーシングビットの取付方法

ケーシングビットの取付(岩盤・転石層)

岩盤、転石地層用先頭管へのケーシングビット取付設計

堀削用先頭管への取付要領について

  • 砂礫層や軟弱地盤用の堀削用先頭管のビットは、外刃と内刃を交互に取付けるか、もしくは外刃・外刃・内刃の順を繰り返し配置するのが一般的です。
  • 地盤や転石あるいは高強度鉄筋コンクリート構造物の堀削の場合、外刃と内刃だけの組み合わせでは、図1のように外刃と内刃の間に凸状の畝が残り、ビットの斜め刃の接触部分が多くなると滑走状態になり、ビットは 岩盤に喰い込まれなくなります。
  • このような条件では図2のように外刃と内刃のほかに畝を破壊するための中刃(センタービット)が必要です。この場合の取付個数の比率は1.5~2(外刃):1(中刃):1(内刃)が標準的です。
  • 外刃・内刃・中刃の配置は図3のように堀削した岩石層が堀前管(ケーシングチューブ)の内側へ流入するように取付けます。
図1 図2 図3
図1 図2 図3
砂礫層や軟弱地盤地層での刃部取付設計例 (岩盤堀削においては畝<図中P>が残る 岩盤、転石層での刃部取付設計例(中刃によって畝が堀削される) 図2の堀削刃のパターンの一例